尿道狭窄と泌尿器科医
男性は20cm程度 女性は3〜4c m程度ある尿道ですが
先天的・後天的(主に医原的・性嗜好的)に狭窄をきたすことがあります。
尿道が狭窄してしまうと、力まなければ排尿ができなくなったり、尿線が細くなったりと排尿困難をきたしてしまいます。
診断にはウロフローメトリーと言って尿の流れる量やスピードを計測する機械や、尿道に内視鏡を入れて直接狭窄を視認することが必要となります。
尿検査だけで診断することは困難です。
繰り返しの異物挿入がリスクとなり、頻回の処置が必要になる場合に発生することが多いとされます。
例えば
早期の表在性膀胱癌だと、手術を施行しても再発率が高いため何度も内視鏡にて手術する必要があります。
他には前立腺肥大症の手術をしても2〜10%の患者さんに尿道狭窄が生じる可能性があるとの報告もあります。
性的興奮のために尿道口より異物挿入される方もいらっしゃいますが、これらも狭窄の原因となるので控えるようにしましょう。
尿道は男性では排尿のみならず、射精機能もあるので言うまでもありませんが非常に重要な場所です。
毎日気持ちよく排尿できるように、毎日排尿に変化がないかしっかり確認しましょう。